取組事例など

不登校の考え方2「個々の生徒の実態に応じた支援」

 前回の新学習指導要領(平成29年告示)の総則第3章第4節2(3)不登校生徒への配慮

 その最初の項目「ア」について、総則の解説書の記述を掲載します。


(3)不登校生徒への配慮

  ① 個々の生徒の実態に応じた支援

ア 不登校の生徒については,保護者や関係機関と連携を図り,心理や福祉の専門家の助言又は援

  助を得ながら,社会的自立を促す観点から,個々の生徒の実態に応じた情報提供その他の必要

  な支援を行うものとする。

 ※引用者の注 (以下の3点は実際の文章と違います。ご了承ください。実際に原典をご確認ください。)

1 最初の法令部分は省略します。

2 本文中の太字部分は、大変重要な箇所ですので、下線で太字としました。

3 また、本文の長さの関係から、一部省略をしてあります。


 不登校生徒については,これらの法令等に基づき適切に支援を行うことが求められている。その際,留意する点については以下のとおりである。

 不登校は,取り巻く環境によっては,どの生徒にも起こり得ることとしてとらえる必要があるまた,不登校とは,多様な要因・背景により,結果として不登校状態になっているということであり,その行為を「問題行動」と判断してはならない加えて,不登校生徒が悪いという根強い偏見を払拭し学校・家庭・社会が不登校生徒に寄り添い共感的理解と受容の姿勢をもつことが,生徒の自己肯定感を高めるためにも重要である

 また,不登校生徒については,個々の状況に応じた必要な支援を行うことが必要であり,登校という結果のみを目標とするのではなく,生徒や保護者の意思を十分に尊重しつつ,生徒が自らの進路を主体的に捉えて,社会的に自立することを目指す必要がある

 不登校生徒への支援の際は,不登校のきっかけや継続理由,学校以外の場において行っている学習活動の状況等について,家庭訪問も含めた継続的な把握が必要である。

 さらに,不登校生徒の状況によっては休養が必要な場合もあることを十分留意しつつ、学校以外の多様で適切な学習活動の重要性も踏まえ,個々の状況に応じた学習活動等が行われるよう支援することが必要である。(以下省略)

 加えて,家庭で多くの時間を過ごしている不登校生徒に対しては,その状況を見極め,当該生徒及び保護者との信頼関係を構築しつつ,必要な情報提供や助言,ICT等を通じた支援,家庭等への訪問による支援を行いことが必要である。

 さらに,不登校生徒が自らの意思で登校した場合は,温かい雰囲気で迎え入れられるよう配慮するとともに,保健室や相談室や学校図書館等も活用しつつ,安心して学校生活を送ることができるような支援を行うことが重要である。

 こうした支援を行うためには,学級担任のみならず教育相談担当教師など他の教師がスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等の専門スタッフ等と連携・分担し学校全体で行うことが必要である。加えて,必要に応じ,福祉,医療及び民間の団体等の関係機関や関係者間との情報共有を行うほか,学校間の引継ぎを行うなどして継続的・計画的な支援を行うことが重要である。その際,学校は,当該児童生徒や保護者と話し合うなどして「児童生徒理解・教育支援シート」等を作成することが望ましい。


 まずは、こうした考え方や理念を皆さんで共有しましょう。それがスタートです。

 明日から1週間に1回程度、「不登校を考えるシンポジウム」からの実例をご紹介します。

 まず、第一段は、明日(5月22日・金)午前10時にアップロード予定です。

 「不登校を経験されたかたのお話」の紹介です。乞うご期待!お待ちください。