不登校を経験されたかたのお話(その18)進路決定は?
令和2年11月2日(月)
今回も進路決定にかかわるお話です。
いつものように「不登校を考えるシンポジウム」のパネルディスカッションに参加されたかたのお話です。今回は、一人のかたのお話です。じっくりとお読みください。
高校進学を目指しました。
なぜなら次のような理由があったからです。
中学校の学校生活はたった3か月でした。学校生活にあこがれていました。学校生活ができなかったのは心残りでした。学校生活というものを経験したかったことが、高校進学の大きな理由です。ただし、母は、高校進学にこだわってはいませんでした。
選択したのは「単位制高校」でした。大学のようなシステムの授業でした。自分のような者には適切であったように思います。目的があったので「塾」にも同時に通いました。
5年間の高校生活のあとは、自分自身の特性を理解するために、大学への進学を目指しました。心理学です。
大学の学びも、自分自身の特性についてでしたが、結局は自分自身のことは理解しきれませんでした。大学院への進学も考えましたが、大学卒業後は就職しました。
今の職業を選択した理由は、中学校の職場体験と相談室での経験が大きかったことを感じています。大学生のころ、中学校の相談室の学習ボランティアをしました。その経験も大きかったです。
今の職業に十分満足しています。
これまでの自分自身の様々な経験があるから今の自分があると考えています。
今回はいかがでしたでしょうか。中学校卒業後の進路だけではなく、その後、今の職業につながっている部分までのお話を伺うことができたので、大変貴重なご意見だと思います。
さて、次回は、このかたの親御さん(保護者)のお話をまとめます。
次回は、11月9日(月)10:00のアップロードを予定しています。