不登校を経験されたかたのお話(その8)~親の姿勢・態度は?③
前回同様、親の姿勢や態度、接し方を経験された皆さんの言葉をまとめます。
ぜひ、参考にしてください。
〇 当時、心療内科にいくことはわかりませんでした。まずは小児科医に相談し、心療内科につないでもらいました。「解離性障害」といわれ、「不登校が障害なのか?」よくわかりませんでした。
学校に行かせるようにはしないこと、学校のことには触れないようにしました。
家族もカウンセリングを受けるようになりました。月1回だけのカウンセリングでしたが、少しずつ安心感が増していったように思います。
〇 小児科、心療内科医にかかりましたが、なぜ行くのか子どもに説明できませんでした。また、診断名がつくことで、今後不利益になるのではないかと不安もありました。医療にかかるようになったのは、中1の冬からです。
本人の家出もありました。とにかく探し回りました。暑いときも寒いときも探しました。のちに、お医者さんの見立てとして、「子どもの試し行動ではないか?」とアドバイスいただきました。「自分に対して母親がどんな行動をとるのかという試みである」という助言でした。
母親が仕事を休むか、あるいは、仕事を辞めて家にいることができるか、とお医者さんに示唆されました。職場に相談し、最初は「介護休暇」を取得するようにしました。とにかくお医者さんの様々なご指導によって、不登校に対する理解が促進できたと思います。
結局は、仕事を辞めました。この子の姉もいて、家族三人のひとり親家庭なので、収入がなくなるという重大な決断でありましたが、今考えると、その判断はよかったと思っています。
この子と向き合うようになっていきました。
こうしたことの積み重ねで、本人は中3から学校に行けるようになりました。高校への進学の希望もあり、今があります。
今回の内容はいかがでしたでしょうか?
親の姿勢や態度、接し方は、不登校解決に向けた大事なファクターであることが伝わってまいります。
次回は、不登校を経験された青年のみなさんから、不登校で家にいる間、どんなことをしていたのかをまとめてまいります。お待ちください。
7月6日(月)にアップロードを予定しています。